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夜のニュースで明日の天気予報を見ていたときのことでした。 『明日の降水確率は10%……』 「ねぇ」 喋りだしたのはかたわれです。 「なに?」 返事をしたのは私です。 「降水確率10%ってさ、けっきょく降るの? 降らないの?」 「へ?」 「だってさ、10%ってことはけっきょくほとんど降らないわけじゃん。だったら0%でもいいと思わない?」 「いや10%はさ、0%ととはいえないぐらいもしかしてもしかしたら降るかもしれないっていうことだと思うよ」 「…………?」 「だからさ、0%はもう絶対降らないんだけど、10%はもしかしたら降るかもしれないっていう……」 「じゃあちょっと待って」 かたわれがこう言うときは決まってロクなことを言い出しやがりません。 「0%を日本語的に言うとどうなるの?」 「降るほうが悪い」 「…………へぇ。じゃあ10%は?」 「まかり間違っても降らない」 「…………20%は?」 「基本的に降らない」 「30%は?」 「恐らく降らない」 「ちょっと待って」 せっかくいい調子で行っていたのに待ったが入りました。 「なに?」 「その降る・降らないの分かれ目はどこなの?」 「そりゃもちろん50%だよ」 「…………あぁ、なるほどね。じゃあ40%は?」 「まぁ降らない」 「『まぁ』ってなに!?」 「そこら辺は微妙なニュアンスで悟ってよ」 「………………じゃあ50%は?」 「運が悪ければ降る」 「60%は?」 「まぁ降る」 「また『まぁ』ですか」 「フィーリングフィーリング」 「70%は?」 「運が良くても降る」 「80%は?」 「どう転んでも降る」 「90%は?」 「降るんだから諦めろ」 「100%は?」 「すでに降ってます」 「…………深いね」 「でしょう」 どこがやねん。 思い出してふと笑った我らが幼少のみぎり。 おちません。
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