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（っていうか今してるんですけど） そして私は 見事に直撃されました。 今日は五時からバイトで 九時終了 帰りに直撃を受ける事は分かっていたのですが 行きですでにずぶ濡れというやられブリ。 『もうダメ』 『もうムリ』 『逆にいける』 を連呼し、一人チャリンコをこぎ、辿り着く。 そして客が三人しか来ないまま閉店。 ウチの店は八時をすぎると客足がぐっと遠のくので 八時からは一人シフトなのです。 その八時過ぎ、姉貴から電話がかかってきました。 「あ、私（姉）だけど」 「あぁ、何、どうしたの？」（またくだらないことか？） 「あのさぁ、今日帰るとき傘ささない方がいいよ」 Ｗｈｙなぜに？ 「雨は大したことないんだけどさぁ、風がとりあえずすごいんだよ。
私いま歩いてるんだけど歩いてても飛ばされそうだから あんたは死刑執行人か！！！？ 「えぇー、マジでぇ〜？」（ほとんど信じていない） 「マジだって、だって目の前で 折りたたみ傘が骨だけになってる人いるもん」 絶句 …………説得力のある理由をありがとう（泣）！！ ヤバさメーター２０％チャージ しかしでも人として信じたくないじゃないのですさ。 そんなわけで私は、その言葉を信じる事なく閉店準備をしました。 売上げやらこまごましたものの処理を終え 次は外に出ているカンバンを店の中にしまいます。 そして自動ドアを開けた瞬間 ビュオオォォオオォォ！！！！ すさまじい風 すさまじい粒 すさまじい精神的ショック ちょっと涙出ました。マジで。 ヤバさメーター５０％チャージ でも一過性のものだと考え直し、カンバンをしまい、 最後にレジを閉めて、売上げを金庫に入れにいきます。 外に出るとまたしても 激しい風に阻まれましたが、 負けてはいられません。 売上げ袋を持って歩き出しました。 とたんに 歩けないほどの風と
痛いほどの雨粒が ヤバさメーター７０％チャージ でも何とか売上げを金庫にしまい 「さて帰るぞ！」と気合を入れた瞬間 私のチャリンコがぶっ倒れているのを発見し 非常に切なくなりながらも 立ち上げました。 立ち上げたとたん突風が吹き チャリンコは二度目の転倒。 私はよろけて電柱につかまる。 そして気付きました。 こりゃ、イカン。 遅ェっての。 ヤバさメーターはＭＡＸです。 そしてカッパ兼用の上着から内蔵されたボウシを装着。 サイズが合わないためかぶると前が見えないという危険極まりない状況ながらも 傘をささずに帰るにはボウシをかぶらないわけには行かないので 「何とかなる」
というなんの根拠もない自信を胸に秘め 何よりの敵は向かい風。 水滴の攻撃は目を直撃し 濡れた髪の毛は視界を阻み ボウシは飛ぶ 『もうムリ』 『もうダメ』 『逆に笑える』 『むしろどうでもいい』 を連呼し、家を目指す。 もうとにかく風がすごいんですよ。 時々横殴りに吹くんですが、 マジ平手打ちぐらいな衝撃が走ります。 向かい風です。 進めません。 しかし一回だけ追い風になった時がありました。 それもそれですさまじかったですね。 あれ恐らくマッハ（音速）出てましたね。 さすが戦後最大級と言うだけあって、今までの台風とは一味違いました。 っていうか直撃受けたの初めてなんですけど。 辛かった…………。 |
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